会長挨拶 平岡 徳大
皆さんこんにちは、過日の会員旅行おつかれ様でした。山田クラブ奉仕委員長の采配宜しきを得、又親睦の鹿島委員長のご尽力と相まって、又関係各位の御ちからで、又その上大変好天に恵まれまして、良い旅で御座いました。
 
熊本の宿泊先でフロントに各種例会が掲げてある中に五高会というのが目につきました。五高となりますと、かつて熊本に在した第五高等学校の事であり、若き日の
夏目漱石が 教鞭を取っていた所でございます。大ていの日本人なら漱石の小説の二ツや三ツは読んだ事があると思います。又読まずとも荒筋位は知っていると思います。そこで本日は熊本と夏目漱石という事で短くお話申し上げようと思います。漱石は学校卒業すると伊予の松山中学校へ奉職致しました。その一年後に今度は第五高等学校へ招聘されて教授を4年間勤め上げたわけでございます。
彼の地は漱石が大変気に入り一ツは草枕―これは“智に働けば角がたつ、情にさせば流される、意地を通せば窮屈だ、とかく、この世は住みにくい”で始まる中編の芸術小説で地元の小天温泉を舞台にしております。
又二ツ目の“二百十日”も地元をえがいております。最後の“三四郎”は舞台は熊本ではありませんが、熊本出身の青年が都へ昇り、本郷の大学へ入って電車がチンチン鳴るのに驚き、ライスカレーにびっくりし、与次郎と友達になり、更に麗人の美禰子さんと知り合い………等々の有名青春の小説です。先に発表した“坊ちゃん”があまり有名になりすぎた為に熊本ではその3倍以上の労力を費やしたにも拘らず、その影にかくれてしまった様な気が致します。
漱石が熊本で世帯を持ち長女を設けその長女さんの曾孫にあたる人が作家であり元、文芸春秋専務で現代史をかかせたら第一人者の半藤一利に嫁いでおり、又、教え子で最も有名になった人は→後に物理学者になった寺田寅彦で“吾輩は猫である”の中の寒月君のモデルとも言われております。以上ワンポイント熊本文学散歩でした。
最後になりますが、本橋幹事同道で熊本グリーン・ロータリークラブを表敬訪問し、丁度同所で例会でしたのでバナー交換後仙波会長と歓談して参りましたので以上報告がてら申し上げ、会長挨拶と致します。
幹事報告 本橋正夫
理事会報告
1、12月1日(金)例会、年次総会について、次年度会長予定の原 正興様より報告。
2、クリスマスパーティー及び新年会について報告。
3、12月22日（金）例会、20分延長を了承。
4、市内5クラブとうきち杯将棋大会 3月4日（日）文化会館で開催、当クラブ主管。
尚、当クラブ 将棋大会 2月25日（日） 所沢文化会館で開催。
5、職業奉仕委員会の企業見学は国会議事堂 2月22日（木）
6、台湾 吉安RC訪問に関して報告・・・第26周年記念式典の招待状を戴きました。
7、ネパールへ田中団長他4名で訪問。帰国されましたら報告がございます。
＊ 東松山ロータリークラブより松山女子高校インターアクトクラブ認証状伝達式
御礼状と“松女インターアクトバッチ”を戴きました。
＊大東会員より所沢市医師会 学術講演会のお知らせ…11月27日（月）
19:30～21:00セレス所沢３F 座長 大東昭雄様、特別講演 古川俊治先生、
ぜひ 皆様の御出席をお願い致します。
＊ROTARY WORLD 2006年10月
＊「友」インターネット速報 №259、№260
＊山形西RCから創立50周年記念式典の御礼状を戴きました。
＊第38回ロータリーアクト年次大会について 12月3日（日） 12：30～
「東京国際大学第一キャンパス」
＊2007～2008年度会長・幹事の報告のお願い
＊所沢市交通安全推進協議会委員会・意見交換会の開催について
11月24日（金） 午後5：00～ 晨麓苑
＊第17回シティマラソン協賛依頼書が届きました。
＊学友会ニュース 2006年11月号
＊財務かんとう 2006 秋号
＊例会変更…飯能RC、入間RC、日高RC
＊週報…入間南RC、日高RC、新狭山RC、所沢中央RC
論語の唱和 豊田吉三郎
子曰く、苟くも仁に志せば、悪しきこと無し。
（通釈）
孔子が言った。仮にも、仁（人間愛）を心に持つことを志したなら、その人においてすべての悪はなくなるだろう。
寺子屋推進委員会 内田 学
次週、12月1日に書き損じ葉書の回収袋の用意が出来ましたので、各地区の担当の方はお持ち帰り下さいます様お願い致します。
ニコニコボックス 佐久間睦夫
平岡 徳大 山田クラブ奉仕委員長ならびに鹿島親睦委員長ご苦労様でした。
本橋 正夫 親睦旅行大変お世話になりました。山田親睦委員長、鹿島親睦委員
長ご苦労さまでした。
本橋 文夫 旅行には大変お世話になりました。大勢の皆様より写真を頂きあり
がとうございました。
山田 富男 先日の親睦旅行ご協力ありがとうございます。
鹿島喜久二 親睦旅行無事終わりました。ありがとうございました。
肥沼 興平 過日の会員旅行には親睦委員会の皆様には大変ありがとうございま
した。又会員の皆さんより写真を多数戴きまして大変ありがとうござい
ます。
山﨑 武邦 先日の親睦旅行の時にはお世話になりました。バスの集合時間に
遅れ参加者皆さんに大変迷惑をかけました。心からお詫びします。
今後は気を付けますのでよろしくお願いします。
大舘 信夫 先日の親睦旅行お世話になりました。本日皆様より色々写真頂きあ
りがとうございました。
新井 正義 前回欠席しました。堤新亭例会で夜間と思っていました。
大原 律子 親睦旅行のお土産を頂きましてどうもありがとうございました。
卓話 「所沢市の治安状況について」 所沢警察署 金田 光男様
 1、 はじめに
皆様方とは馴染みが薄い生活安全課という名称の経緯から申し上げます。
平成6年に警視庁の方針として、全国的に防犯課から生活安全課に、外勤課から地域課に、そして、防犯活動が地域安全活動へと変ったものであります。これまでの防犯活動は、「市民が困っていることは何でも警察へ」という何でも請負業でした。ところが平成6年には「自分でできることは自分でやってください」という大人同士の考え方に変ったのです。これは、自分たちの安全は自分たちで守ろうという自主自立の必要性が出てきたからであります。事例で申し上げますと、午前零時を過ぎた真夜中に、二十歳を過ぎた女性が一人歩いていたときに暴漢にあったとします。この女性にしてみれば大変不幸な出来事でありますが、ものの分別がつく年代の女性であるならば、被害にあう前に何かできることがあったのではないでしょうか。また、銀行などの高額の現金を取り扱う企業であるならば、強盗などの犯罪の被害にあう前にこれを防止するためにやるべきことがあったのではないでしょうか。・・・ということから自主防犯に努力しましょうとなりました。そこで、これまでの防犯活動と区別するために地域安全活動となり、担当する防犯課が生活安全課に、交番やパトロールカーを運用している外勤課が地域課へと名称が変ったのです。
生活安全課の仕事は、一口で言えば、警察の他の部署の担当以外の全ての仕事となります。中身は、風俗営業や古物営業などの営業許認可事務や少年事件や少年を食い物にする成人の福祉犯事件の捜査、廃棄物の不法投棄などの環境関係事件や市民の消費生活にかかわる犯罪の捜査など極めて幅広い仕事を担当しています。
2、最近の犯罪情勢について
治安情勢について申し上げます。世界一安全であると日本という神話が崩壊したのが、10数年前であります。当時は、犯罪の検挙率が60%もありました。その後、右肩上がりに犯罪が増加すると共に、検挙率は右肩下がりとなり、20%に満たない事態にもなってしまったのです。これは、治安維持の観点からは、最悪の危機的状態でありました。この治安情勢の悪化の要因は、色々とありますが、第一は、市民の身近で発生する街頭犯罪の増加であります。高齢者や女性を狙ったひったくりや、路上強盗、また、車上狙いや自動販売機荒しなどを街頭犯罪と呼んでいますが、最近では、女性が被害となる強制わいせつや皆さんの自宅に土足で入り込む空き巣などを含めて重点抑止犯罪と呼んでいます。この犯罪が急増したために全体の犯罪を押し上げているのです。
第二は、不良外国人の犯罪増加であります。 日本人的泥棒と言っては語弊がありますが、盗人気質のある泥棒が変化して、壁をぶち破ったり、ドアーを破壊して店内の商品を丸ごと盗んでいくといった大胆な犯行となっています。これは、明らかに不良外国人の犯行手口で、暴力団も絡み組織的犯罪集団となっているのです。空き巣なども、手先の器用なものはピッキングをやり、不器用なものは見張りに回されるなど、国を出るときに任務が決まっているのです。
第三は、警察基盤の整備の問題です。公務員
を削減する中で、警察官の増員は、国、県レベルで治安維持する上に欠くことができない部分として認められ、埼玉県でもこれまでに約2,000人の警察官が増員となっています。しかし、一人前の警察官に仕上がるまで少なくても2～3年掛ります。市民が納得できる仕事ができるようになるまで時間が必要なのです。それでも、増員効果を結果として示すことができるよう頑張っております。
こうした背景の中で、平成17年は過去8年ぶりに刑法犯の総数が減少に転じました。警察では、これまでの犯罪を分析して、10年間の中で最も安定していた平成9年の治安水準に戻すため、刑法犯の認知を前年比マイナス6％を3年間達成することを目標としております。今年は、その目標が達成できる見込みでありますので、昨年に比較してさらに犯罪の減少に歯止めを掛けたいと考えております。
3、 所沢の情勢について
所沢警察署管内でも、刑法犯の認知件数は減少しておりますが、その中で東所沢地区は全体の20％を占めている地域であります。この東所沢地区の犯罪を押さえ込めば、所沢市内全体の犯罪の抑止につながりますので、現在、東所沢地区総合対策を推進しているところで、その効果も徐々に出てきております。ただ、連続空き巣が発生するということで警察力を投入しますと、この東所沢地区での発生はなくなります。その代わり、所沢地区や小手指方面、狭山ヶ丘方面で空き巣が発生するのです。空き巣犯人は、警察官の動きをよく見ているのです。ですから、警察では、発生した犯罪の分析と共に、犯行を予測した活動も実施しております。
配布させて頂いた資料にありますとおり、所沢警察署管内での連続空き巣事件の手口や発生地域を分析した結果、集合住宅の高層部ではサムターン回しの手口、一階部分ではガラス破りの手口で侵入されております。サムターン回しは、郵便
受け口やドアの隙間から金具を挿入してサムターンを回して開錠するやり方や、サムターン部分にドリルで穴を開けるやり方があります。ガラス破りは、ドライバーなどでクレセント錠部分のガラスを二箇所にひびを入れて三角にガラスを破り、クレセント錠を開錠するものです。ワンドア・ツーロックにすれば、例えばガラスが破られても室内に侵入されることはありません。犯罪者は、時間が掛ることを嫌うからです。
また、センサーライトや庭に砂利石を敷くことも効果があります。
4、 110番通報について
変った110番通報についてお話します。「ベランダに干しておいたタオルが1枚なくなっている。」、「玄関で物音がするので警察官に見てもらいたい。」、「洗濯機の中に白い変なものが浮いている。誰かに投げ込まれた物ではないか、調べてもらいたい。」などというものです。タオルが1枚なくなっているので窃盗被害にあったというものです。財産的価値としてはどうでしょうか。玄関の物音については、警察官が見ると傘が倒れているだけでした。洗濯機の中のものは、通報者が貼っていた湿布薬でした。自分でできることや冷静な判断を求められるところがあるのではないでしょうか。
110番があれば警察官は必ず2名以上で臨場します。そして、警察でできることはきちんとやります。しかし、今申し上げた110番通報で警察官が対応しているとき、空き巣犯人が物色していたり、駅から帰宅途中の女性が痴漢の被害にあったり、高齢者の方がひったくりの被害にあっているのです。警察官の姿を求めている人がそこにもいるのです。自分でできることをきちんとやっていただければ、警察官は犯罪予防の活動に振り向けられるのです。こうした事例から市民の皆さんは、警察官をうまく使っていただくということも必要であると思います。
5、むすびに
警察官は、法律で定められた警察官のみ持つ執行力があります。この執行力で犯罪と対決しております。市民の皆さんにおかれましては「自分たちの町は自分たちが守る」という意識を高揚すれば、地域から犯罪をなくすることはできます。そして、地域の連帯感が醸成されることにより、安全で安心なまちづくりができるのです。
今後も所沢市民33万9,000人が安心して生活できるよう取り組んでまいりますので、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げまして卓話を終ります。
今週の担当
須澤 一男 |
