第1180回例会
2010 8 24
 
 
卓話 例会当番 記念祝福
8/24
8/31


9/7

9/14
ガバナー公式訪問
「今を大事に」
 パストガバナー
      加藤 玄静様
所沢西RC会員
      鈴木 伴忠様
(財)トトロのふるさと財団

  荻野 安次
  川島 昇


  栗原 和明
       
月日 会員数 出席者 出席率 前回修正
8月10日 44名 33名 82.5% 97.3%
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会長挨拶                                     上野 孝二

 今日は。2週続けての原野さんにはお忙しい中、講師をお受け戴きましてありがとうございます。  
 菅総理さんの奥さんについてお話をさせて戴きます。菅政権がいつまで続くかは不透明ですが、そんな中で存在感を高めているのが、菅 直人首相の伸子夫人だそうです。津田塾、早稲田の両大学を卒業した才媛で、結婚は学生時代に菅家に下宿していた時、いとこの直人氏と親しくなったことがきっかけだそうです。
 国政選挙に出馬した夫の3度の落選に耐えて支えてきた人でもあり、菅さんの女性キャスターとの不倫事件では「バカたれ」と一喝して片づけたと聞いております。
 夫が厚生大臣に就任した時には、伸子夫人の進言でエイズ問題を解決に導き、年金未納問題で民主党代表を辞任した時には、社会保険庁の不手際が原因だったことを暴いた。そんな伸子夫人が「あなたが総理になっていったい日本の何が変わるの」といったそうです。
 選挙演説では夫より上手で幹事長顔負けの選挙参謀と聞いております。
 9月の代表選で菅が負けるかも知れないから、首相官邸には9月迄の洋服しか持っていっていないと新聞取材に応じて答えるなどストレートなものの言い方にも好感をもたれています。
 ねじれ国会に対しては「みんなの党」の公務員制度改革を丸飲みするように進言、自ら「家庭内野党」貫き、菅政権に対しては辛辣な批判をしているそうです。又、酒豪で知られついたあだ名が「のぶゴン」その政治信条は夫よりスケールが大きく、市民感情により近いものといわれています。「気が強くて鼻っ柱が強く、基本的には目立ちたがり屋」政界関係者の人の中でそう言われているそうです。どこの家庭でも奥さんには頭が上がらない人が多いようです。

 幹事報告                                   鹿島 喜久二

1、2009-10年度ガバナー事務所から御礼と事務所閉鎖のご連絡をいただきました。
2、ゾーン1 RIロータリー・コーディネーター事務局より資料用アンケートのお願い
3、8月7日(土)市内5クラブ会長幹事会が開 かれました。 ① 市内子供将棋大会
  ② IMの開催 3月5日(土) ミユーズ
4、地区ロータリー財団のセミナー開催…8月21日(土)女性教育会館
5、第3G職業奉仕セミナーの開催…9月11日(土)狭山東武サロン 12:00~
6、第3グループ会長幹事会…9月18日(土)翠園 PM6:00~   IMについて
7、9月28日(火)研修旅行の案内・回覧
8、8月17日(火)例会取り止め
9、週報…飯能RC、新所沢RC、所沢中央RC、 入間南RC

 ニコニコボックス                                宮岡 實

上野  孝二  原野様にはお忙しい中、2週続けて卓話又18年間西クラブの卓話ありがとうございます。
鹿島喜久二  原野様、今週も面白い話をお願いします。
原 正興     原野さん、二週連続ありがとうご ざいます。倅が昨年、試験に合格し、
          8月5日に登録を済ませ、埼玉土地家屋調査士会の会員になりました。
          これからは少しづつ倅の名前で仕事をしていこうと思います。
大舘  良典  25周年実行委員会より、写真でお世話になったとの事で金一封を戴きましたので、
          心ばかりの金額ですが、ニコニコに入れさせて戴きます。ありがとうございました。
渡部  照夫  トルコに行って来ました。世界遺産であるカッパドキアへ滞在しましたが、
          宿泊したホテルのオーナーが、ロータリアンで、バナーを貰って来ました。西クラブのバナーを昨日
          送りました。ロータリーは世界的だなーと感じました。
平林  忠   前回欠席。
豊田吉三郎  本日欠席させて戴きます。

卓話 「菅政権の今後の政局運営 (下)  ジャパンエコー社代表取締役 原野 城治様

◆「反菅」候補に海江田氏が意欲
 9月14日の民主党代表選挙をめぐり、小沢グループを中心とする「反菅」候補擁立の動きは活発化している。その中で、先行しているのが海江田万里・衆院金融財務委員長(61歳、当選5回)。海江田氏は、もともと鳩山グループだが、参院選挙で選対副委員長として小沢前幹事長のもと精力的に動いたこともあり、鳩山前首相辞任直後の代表選挙では小沢グループが「反菅」の対抗馬として担ぐ動きも見せた。
 海江田氏は8月3日、勉強会を開催し50人を集めたが、この中には小沢グループの松木謙公・国対副委員長らが参加した。注目されたのは、開催された場所が、横路孝弘衆院議長の議長公邸だったこと。このため、「鳩山―小沢」連携に旧社会党グループが加わったのではないかとの憶測を呼んだ。その後、海江田氏は鳩山、小沢両グループの幹部に出馬の意向を伝えたといわれているが、確定はしていない。むしろ、海江田氏は鳩山グループ内では「外様」であることから、代表選出馬に必要な「20人」の推薦人が集められるか、予断を許さない面もある。
◆定まらない首相対抗馬
 現状からいうと、菅首相に対する対抗馬の一本化はできていない。読売新聞の世論調査(8月10付)でも、8月の菅政権の支持率は44%(前月38%)と回復、菅首相の続投に「賛成」は57%だった。
「反菅」候補が決められないのは、小沢氏の意向が判然としないことと、小沢氏自身の出馬を求める声が党内にあるためだ。下馬評では、先行・海江田、穴馬・原口一博総務相といった形で駆け引きが展開されているが、1人に絞るのは8月末で、それまでの各グループの動きは保険をかえておくようなものだといえよう。
◆「菅辛勝」シナリオでいい小沢氏?
 本命未定の中で小沢氏はどうするかだが、最終的には小沢氏は「出走取りやめ」の公算が大きい。前回も指摘したように、政治資金問題に関する検察審査会の動向が大きな足かせになっているためで、読売の世論調査でも小沢氏が政府や党の要職に就くことに反対の声は「81%」に達している。
 小沢氏の狙いは、9月の代表選後に予想される検察審査会をどうクリアするか。そのうえで、状況を見て最後の政界再編の仕掛けに出るのではないかとみられている。小沢氏がそうした戦略のために「影響力」を残すという意味で言えば、菅首相が「辛くも勝利する」というケースが、計算されるシナリオの中では最良のものとみられる。辛勝なら、小沢グループは幹事長など党の主要ポストを握り、党の実権を掌握することになる。「損して、得をする」戦略といえよう。
 仮に、代表選で擁立した小沢直系候補が勝っても、権力の「2重構造」が露骨すぎて「短命政権」になりかねない。もちろん小沢グループが党を牛耳ることになれば、仙石官房長官、前原国土交通相らが反発、党分裂の危機に直面しかねない。しかし、小沢氏は菅支持グループにそこまでの力はないとみている。
◆裏ワザ、「小沢副総理」説
 可能性は低いが、永田町では一部に「小沢副総理」入閣説がまことしやかに囁かれている。入閣ならば、検察審査会が2度目の「起訴相当」議決をしても、憲法75条に「総理の承認がなければ閣僚の訴追はできない」との規定があるからだ。読売世論調査が示すように小沢氏への反発が強いだけに、多くの見方は「ノー」が現実。しかし、菅首相が衆参ねじれ国会を見渡し、野垂れ死にする可能性があると判断すれば、『毒食わば、皿まで』の選択をする可能性が全くないはけではない。
◆注目の第3極・みんなの党
 みんなの党は、参院選で10議席を獲得、一躍「第3極」にのし上がったが、同党は渡辺善美代表が昨年1月に自民党を離党、同年8月に結党したばかりの新党。現在の勢力は衆院5議席、参院11議席。同党は、政界再編を「究極の目標」に掲げており、参院選をホップ、来春の統一地方選挙をステップ、次期衆院選挙をジャンプと位置づけている。
 関心は、同党が民主党の補完勢力になるのかどうかだが、渡辺代表は「アジェンダ(政策課題)の党」を強調、公務員制度改革などでの同党の主張の丸飲みなら、連携もあるとしている。ハードルが高く、民主党には抵抗がある。
しかも、同党が政界再編を目的としていることは、同党が再編までの「時限政党」であるここと意味し、「民・みん」連携が実現したとしても、主導権を発揮できるかどうかは不透明だ。さらに、渡辺代表と江田憲司幹事長との確執も表面化しており、第3極の存在感をアピールし続けるのは容易ではないだろう。
◆来年度予算編成の足かせ
 菅政権の第1のアキレス腱が「ねじれ国会」だとすれば、第2のアキレス腱は「来年度予算編成」。2011年度予算はすでに、概算要求方針を閣議決定、予算総額92兆円、新規国債発行額は44兆円以下、一般歳出と地方交付税交付金を合わせた額を71兆円以下とすることにしている。菅首相は厳しい財政の中で大胆な予算組み替えと成長戦略への重点配分を指示した。しかし、山田農水相は「予算の一律10%カットは政権交代のマニフェストに反する」と反発するなど、各省の抵抗で編成作業はスタートから波乱含み。
◆予算関連法案、暗礁に乗り上げる可能性
 衆参のねじれ国会となったため、来年度予算案本体は来年の通常国会において衆院優位で成立しても、それ以外の予算関連法案の成立は容易ではない。特に子ども手当は、来年3月末までの時限立法でスタートしたため、来年4月以降関連法案が成立しないと、支給できなくなる。
 また、今年度予算では財源不足を埋めるため、特別会計資金から約10兆円をねん出した。来年度も同様な措置をしなければ財源不足は埋められないが、特別会計の資金を流用するにしても、一般会計への繰り入れには関連法案の改正が必要になる。民主党の、目玉政策である農家への戸別所得補償制度も税制改正が必要で、菅政権は予算の組み替えや予算修正など野党との折衝で大きな譲歩をせざるをない状況に追い込まれかねない。下手をすれば、予算成立と引き換えに、政権投げ出しという事態もないわけではない。
◆予算編成司令塔への不満
 菅首相は7月18日、予算編成や税制改革の司令塔である「国家戦略室」を見直し、新たな組織のもとに予算編成などをやる方針を明らかにした。しかし、民主党の政権交代マニフェストの大事な柱である「国家戦略室」のなし崩し的な改変に、鳩山、小沢グループ内から批判が噴出した。
 ねじれ国会で、国家戦略室を法的な権限を持つ「国家戦略局」に格上げする政治主導確立法案の成立がおぼつかなくなったためだが、早くも来年度予算編成に 対する懸念の声が出ている。
◆2012年問題の外交大変化
 日本を取り巻く外交・安全保障問題は2012年へ向けて、大きく動き出しているが、民主党政権の外交・安保政策は迷走している。別の言い方をすれば、アジアはこれまでにない世界史的な大変革の過程に突入しようとしているにもかかわらず、その準備が十分できていない状況だ。
 同年には中国の胡錦濤主席、ロシアのメドべージェフ大統領、韓国の李明博大統領が交代し、オバマ大統領も改選期を迎える。しかも最大の問題は2012年に金日成生誕100年を迎える北朝鮮で、「強盛大国の門を開く年」と位置づけ、金正日から三男・金ジョウウンへの政権移譲を行おうとしていることだ。
◆世襲は簡単でない北朝鮮
 しかし、金正日からの世襲を懸念する見方が中国からも出ている。北朝鮮は、9月に党代表者会合を開催し、後継体制確立へ向けた動きを公然化する。金正日政権は軍を優先させた異例の「先軍政治」で国家をまとめてきた。しかし、「先軍政治」で力を持った軍部内に、3男への世襲に疑念を持つ動きもあるといわれる。中国も3男ジョンウンの統治能力を慎重に見極めようとしている。金正日の健康悪化説などもあって、2012年へ向けて北朝鮮の動向から目が離せなくなっている。
◆中国海軍史上、前例のない艦隊行動
 中国艦艇は今年3月と4月に2回わたり、日本にとっては極めて重要な沖縄と宮古島の間の「宮古海峡」を公然と通航する示威行動を展開した。その頃、日本は鳩山政権が米軍普天移設問題を巡り迷走を続け、日米同盟関係を揺るがす騒ぎとなっていた。
 中国の艦艇は3月6隻、4月10隻に上り、これは中国海軍史上前例のない艦隊行動となった。沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ中国が「第1列島線」と呼ぶラインを公然と超えたことになり、日本の周辺海域における中国海軍の存在は大きな不安材料となりつつある。折しも、韓国の哨戒艦艇が北朝鮮によって撃沈されるという事件が3月に起きており、日本を取り巻く安全保障環境はかつてないほどに険しさを増しつつあるが、菅政権に外交安保政策での動きは鈍い。(了)            今週の担当 平林 忠                                                                                         
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