・高齢者の時代 第一グループは、 65歳問題といい、退職後、年金で今まで出来なかった趣味・旅行などを十分したいという世代。 第二のグループは、 75歳問題といい、残された人生、配偶者の介護や、寝たきりや、痴呆などの問題です。 今の高齢者は自分の老いを認めようとしない。それが成人病や老化にともなう病変と、上手に付き合う生き方を阻害していると思う。 そこで、老いの生き方を考えてみたいと思います。「老い」を上手に受け入れていく人生修行が「家族関係」をよくする。 ・老人の特徴 愚かなるものは牛のごとく老いゆ。かれの肉は増やせども、かれの智恵は増やす事なし。ただ年齢が多いとか頭が白いかだけで長老とはいわない。智恵がなければ長老ではないというわけです。 (1) 地域や家族共同体の中の高齢者と、そういう共同体から分離した孤独な高齢者。 (2) 育児・親族・労働などの役割の有る人と、そうした役割の少ない高齢者。 (3) トラブルを緩和するクッションがある人と、クッションが無い高齢者。 (4) 家族関係の不思議を感じ得る家族と、自己主張と、しがら身の家族。 (5) 感謝の高齢者家族と、息の詰まる高齢者家族。 (1) から(5)までの区分をみて、自分はどんな環境かを自覚して心の自立をつくりたいものです。 より善き人生への願い 人間には生活をしていく上で、色々な悩み(脳)や、わずらい(煩)があります。それを一つ一つ分析してゆくと、百八つになるといわれます。 それは言葉を変えると、きたない根性などであります。その汚れた根性が一年を通してより多く積み重ねられて行くわけです。 その百八つにもおよぶ「煩悩、罪過」をすべて懺悔(くいあらためる)して、新たな心で、より善い一年を迎えようとするのが、大晦日の夜で、それを「除夜」といいます。 百八煩悩(百八とは、多くのとか、無限と解釈すると良い) 貧(とん) むさぶりの心 瞋(じん) いかりの心 痴(ち) おろかな心 慢(まん) たかぶりの心 疑(ぎ) うたがいの心 見(けん) 誤ったものの見方 三 毒(迷いの元となるもの) 次の三種の迷いの事を、人間の善い行いを妨げるという意味で、「三毒」とか「三惑」といいます。 貪欲 むさぶりの心。すなわち、さまざまな欲望の事。 瞋恚 いかりの心。 愚痴 おろかな心。 以上百八煩悩を整理分類してみましたが、あなたの心に聞いて見てください。毎日の生活の上で、この心に反することはありませんか。(私自身、語りながらも恥じる思いです) ロータリーは心の方向転換が出来る実践道場 ・あなたがロータリーアンになったら、どのようなことをするのでしょうか。 毎週行われるクラブの例会に必ず出席して、同じクラブの会員と情報交換します。或いは、友情を深める。 仕事や旅行で訪れる世界中のロータリークラブの例会に出席することも出来ます。地域社会のニーズに合わせたさまざまな活動をします。世界中の人々のために支援をします。 例会やさまざまな活動を通して、多くの人達と知り合いになれます。 ・あなたがロータリーアンになったら、どのような人と会うのか。 ロータリーアンには、さまざまな職業の人達、そして、幅広い年齢の人達がいます。地元の企業の経営者や専門職の人ばかりでなく、日本中、そして、世界中の人達と知り合うことが出来、人的なネットワークをつくることが出来ます。 又、違う世代の人達と親しくなることもできます。 「一日の光陰は短しといえども これを空しゅうする事なかれ 一夜をすつるは こは汝の生命を減ずるなり」という言葉があります。 この意味は、時間を無駄に過ごすことは自分の命を捨てることです。 迷いの拠り所を、悟りの拠り所に転じる。これを、「転職得智」という「転依」である。簡単に言えば、生まれ変わること。 この方向を「転依」(てんね)という。転とは方向転換 依は拠り所 ・今日より、「不平不満を心の拠り所」にしていた人が、ロータリーに入会したことにより、「喜んで感謝する心 に拠り所」を置き換える、それが転職得智、転依である。 まさに「人生心がけ」ではないでしょうか。 今週の担当 須澤 一男 |