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2015-2016年度 国際ロータリー第2570地区 方針

RI第2570地区ガバナー 高柳 育行 氏

国際ロータリー第2570地区
ガバナー 高柳 育行 氏

2015年1月、米国サンディエゴで開催された国際協議会で、K.R.ラビンドラン国際ロータリー会長エレクト(スリランカ、コロンボ・ロータリークラブ会員)が、2015-16年度のテーマとして

『世界へのプレゼントになろう』

を掲げられました。世界中から集まったガバナーエレクトに対して、「ここにおられる皆さんは、多くを与えられた方々です。そして今、皆さんに最高のプレゼントが与えられようとしています。それは、授けられた才能と持ちうる力の限りを尽くして、“世界へのプレゼント”となることのできる1年です。次年度、信念、情熱、才能を捧げるだけでなく、皆さん自身を世界へのプレゼントとして捧げてください」と述べられました。

1)『年度会長賞』について
これは各クラブに対して、成果が測定しやすく、しかも達成することにより、ロータリーが明らかに強化され、より効果的な奉仕活動ができるようになり、一般の認知度と公共イメージが向上するような目標を設定されたと言われております。各クラブではこの会長賞を意識しながら取り組んでいただくことを希望しております。

<必須項目>
・少なくとも15のクラブ目標を、ロータリークラブ・セントラルに入力する。
・7月の半期人頭分担金を、期限までに支払う。
留意点:クラブへの会費請求書に記載されているクラブからの支払い方法が、正しいことをご確認ください。必要であれば、経理担当職員にご連絡ください。

<会員の増強と維持>
留意点:ロータリークラブ・セントラルの「クラブの会員リスト」に記載されている会員データが正確かどうかをご確認ください。
以下4項目から、3項目を達成する:
・会員数の純増:会員数が49人以下のクラブは、少なくとも1名、会員数が50人以上のクラブは、少なくとも2名の純増を達成する
・女性会員の純増:会員数が49人以下のクラブは、少なくとも1名、会員数が50人以上のクラブは、少なくとも2名の純増を達成する
・会員維持率の向上:昨年度より、少なくとも1パーセント向上させる
・新会員推薦者の増加:新会員を推薦した会員の比率を、昨年度より、少なくとも1パーセント増やす

<財団への寄付>
留意点:ご自分の寄付、およびご自分のクラブと会員の認証データは、My Rotaryを通じてクラブ役員が参照できるレポートに記録されます。
以下4項目から、2項目を達成する:
・ロータリー財団への支援:少なくとも20米ドルを寄付する
・年次基金への寄付:会員一人平均100米ドルの寄付を達成する
・自動定期寄付への参加:全会員の10パーセント以上が、自動定期寄付を行う。自国通貨で自動定期寄付ができない場合は、クラブのポール・ハリス・ソサエティ会員の数を少なくとも1名増やす
・ベネファクター、遺贈友の会会員、ポール・ハリス・フェローの増加:総数を、少なくとも1名増やす

<オンラインツールの利用>
留意点:以下の目標に向けての活動は、自動的に記録されます。
以下4項目から、2項目を達成する:
・My ROTARYへのアカウント登録:全クラブ会員の少なくとも50パーセントが、登録を完了する
・ロータリーショーケースの利用:少なくとも1件のプロジェクトについて、情報を掲載する
・ロータリーのアイデア応援サイトの利用:ほかの地区・クラブによるプロジェクトを支援するか、クラブ独自のプロジェクトに対する応援を募る
・My ROTARYのフォーラムへの参加:少なくとも二人の会員が、フォーラムでのディスカッションに参加する

<人道的奉仕>
以下7項目から、3項目を達成する:
・ロータリー地域社会共同隊(RCC)の提唱:地域社会による参加を促し、プロジェクトの持続可能性を確保するため、少なくとも一つのRCCのスポンサーとなる
(留意点:クラブがスポンサーとなるRCCは、国際ロータリーの結成認定を受けなければなりません。RCC結成書の提出後、クラブがRCCのスポンサー(または共同スポンサー)となったことが、国際ロータリーにより記録されたことを、ロータリークラブ・セントラルのレポートでご確認ください。レポートに誤りがあると思われる場合は、Eメール(rotary.service@rotary.org)でご連絡ください)
・会員のうち少なくとも1名が、理事会により公認されたロータリアン行動グループ(www.rotary.org/ja/actiongroups)のメンバーとなっていることを確認する (クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)
・会員のうち少なくとも1名が、補助金管理セミナーに出席する(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)
留意点:以下の目標は、一つまたは複数の奉仕プロジェクトに関するものとします。
・少なくとも1口のグローバル補助金または地区補助金の提唱者となる
(留意点:地区に連絡し、クラブが、グローバル補助金の提唱者であること、または地区が申請した2015-16年度地区補助金の使用計画に提唱者として記載されていることを確認してください)
・全クラブ会員の75パーセント以上が、実践的なかたちでプロジェクトに参加する(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)
・一つ以上の企業または政府・地方自治体組織と協力関係を結び、共同でプロジェクトを実施する(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)
・同じ地域にある5つ以上のクラブと協力し、より大規模で、注目を集めるプロジェクトを実施する(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)

<新世代>
留意点:クラブがスポンサーとなっている(またはスポンサーとなる)ローターアクトクラブまたはインターアクトクラブは、国際ロータリーが認定したものである必要があります。クラブがスポンサーとなったことが、国際ロータリーにより記録されたことを、ロータリークラブ・セントラルのレポートでご確認ください。レポートに誤りがあると思われる場合は、Eメール(rotaract@rotary.orgまたはinteract@rotary.org)でご連絡ください。
以下4項目から、2項目を達成する:
・ローターアクトクラブのスポンサーまたは共同スポンサーとなっている
・地域社会を基盤とするローターアクトクラブのスポンサーとなっている
・インターアクトクラブのスポンサーまたは共同スポンサーとなっている
・会員のうち少なくとも3名が、ローターアクターまたはインターアクターのメンターとなる(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)

<公共イメージ>
以下2項目から、1項目を達成する:
・クラブのウェブサイトと、ソーシャルメディアのページを、ロータリーの「『ボイス』とビジュアルアイデンティティのガイド」(ブランドリソースセンター[www.rotary.org/ja/brandcenter]から入手)に沿って更新する(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)
・クラブのパンフレットとニュースレターを、ロータリーの「『ボイス』とビジュアルアイデンティティのガイド」(ブランドリソースセンター[www.rotary.org/ja/ brandcenter]から入手)に沿って更新する(クラブがロータリークラブ・セントラルで報告する)

2)『ポリオ撲滅』について
 最も重要な課題としてポリオ撲滅をあげ、25年前にロータリーがポリオ撲滅の目標を掲げたとき、125カ国にポリオウィルスが常在し、毎日1,000人以上の子どもがポリオによる麻痺(まひ)障害となっていましたが、現在残るポリオ常在国はアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3カ国のみとなりました。2014年に報告されたポリオの症例数はわずか333件だけと報告され、2018年までに撲滅することを目指して取り組むことを示されました。

3)『会員増強』について
 本来なら増加すべき会員が減少している地域があり、外部に対してロータリーのブランドを輝かせ、力強いメッセージを発しなければならないと訴えております。その上で、「私たちの組織を形づくった基本に立ち返る方法を模索しなければなりません。それは、人生のあらゆる場面における高い倫理基準と、各クラブの人材の多様性を奨励する職業分類システムです」と述べ、職業分類について、各クラブで再検討していただくことを望んでおります。

<地区の運営と方針>
 K.R.ラビンドラン国際ロータリー会長エレクトのテーマを受け、私たちは一人ひとりよる奉仕活動、各クラブによる奉仕活動、あるいは地区による奉仕活動を地域社会で、国際社会で推進してまいりましょう。それは人間性豊かな愛のある奉仕活動でなくてはなりません。“世界へのプレゼント”となるためには自分自身を高めながら、自分の授けられた才能と持ちうる力の限りを尽くしていかなければならないでしょう。そして、世の中の誰かに、地域社会に、あるいは国際社会に感動や変化をもたらすことができたら、私たちは幸せな人生を送ることができると思います。そのために次年度の地区テーマとして

『ロータリーの心を実践しよう』

を掲げます。どんなに小さな奉仕活動であっても、新たな奉仕活動では、新たな出会いが生じます。また新たな出会いが、一人ひとりの人生を豊かなものにしてくれるものだと思います。そのような機会を通じて、若い方から学ぶこと、先輩から学ぶこともあるでしょう。その機会を増やしてくれるのはロータリーだと思います。新会員を受け入れ、育成をし、奉仕活動に参加協力いただくことは、その人の人生において大きな価値を生んでくれるだけでなく、私たちの人生も豊かなものにしてくれます。
 地区の運営にあたり、RIの掲げる戦略計画に沿って、各クラブが効果的な活動が出来るよう支援してまいりたいと思っております。したがって各クラブでも実状に即した戦略計画を立案していただき、より活力のある、良いクラブになるようお互いに努めてまいりましょう。

その運営にあたり下記の3項目を念頭に取り組んでまいります。
・RIの掲げる戦略計画に沿って、活力あるクラブとなるよう支援に努めます。
・謙虚で誠実、思いやりのある心で実践に努めます。
・適切な地区運営と財務管理に努めます。

 前年度と変更した地区委員会
・地区戦略計画委員会を設置すること
 ロータリーでは将来にわたり様々な課題を抱えています。また単年度制のロータリーにとって、連続性や将来性を考えた時、ロータリーに造詣の深い方々の考えを聞きながら、地区のあり方を検討していく場が必要であると思います。また今後の規定審議会に向けて、地区として検討する必要もあると考えられ設置することにしました。
・RI規定審議会対応委員会を取りやめること
 2014年12月、2016年の規定審議会への議案の提出は終了することになり、将来に向けての検討は地区戦略計画委員会で検討が可能になると思います。

クラブ奉仕
・RI戦略計画について理解を深めるとともに、推進に努める
・新会員、特に若い会員と女性会員の入会を推進するとともに、退会防止につながる支援に努める
(50人以上のクラブ 純増2名 49人以下のクラブ 純増1名)
・各部門が協力しながら公共イメージの向上に心がけ、ロータリーのイメージ向上に努める
・オンラインツールを活用することを習得する機会を設け、活用を推進する

職業奉仕
・職業倫理を高めるとともに、職業奉仕について理解を深めるよう努める

社会奉仕
・地域社会への貢献を通じて、ロータリーの奉仕活動を意義あるものとなるよう努める
・地区として献眼登録を推進し、会員や会員の家族、あるいは従業員にも登録を勧めるよう努める。
・世界遺産登録推進にあたり、新たな取り組みに努める。
・ブライダル委員会をロータリーに相応しい在り方で支援する。

国際奉仕
・国際交流を通じてロータリーの素晴らしさを感じられるよう努める。
・国際支援を通じて、国際社会に貢献できるよう努める

青少年奉仕
・インターアクト・ローターアクトの活動がより充実するよう支援する。
・青少年交換事業を通じて、ロータリーが意義あるものとなるよう努める
・ライラについて理解を深め、充実するよう支援する。
・高校生社会体験活動に協力し、活動がより充実するよう努める。

ロータリー財団
・ロータリー財団目標であるポリオ撲滅に支援するよう努める。
・ロータリー財団への寄付金に理解をいただき、目標が達成できるよう努める。
・グローバル補助金を活用して大きな成果が得られるよう努める
・各クラブにおいて地区補助金を活用した事業ができるよう推進する。

ロータリー米山記念奨学部門
・ロータリー米山記念奨学生を通じて事業への理解と交流する機会を設ける
・ホームカミング制度を活用して、元ロータリー米山記念奨学生との交流の機会をつくり、事業への理解を深める

ロータリーはロータリアン一人ひとりの人生の一部となっていると思います。ロータリアンであるからこそできた奉仕や友人、ロータリーを通じて得られた思い出や感動、そして自分の人生の将来に影響するロータリー、ロータリーの価値を再確認していただきたいと思います。そして、ご自身の持っている、時間、才能、知識を活用して、一人ひとりが自ら世界へのプレゼントとして捧げる一年になるよう心がけていただきたいと思います。