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書き損じ葉書の回収とネパール支援の経過

  • 平成30年7月1日
  • 所沢西ロータリークラブ
  • 2018~2019年度会長 鈴木伴忠

所沢西ロータリークラブでは、所属する国際ロータリー第2570地区の世界社会奉仕活動(WCS)に協賛し活動してきました。 その開始は、1994年度所沢ロータリークラブの田中政海パスト会長が、地区世界社会奉仕委員長の時の提唱により始められました。

1995年から自治連合会の皆様の絶大なるご協力により、書き損じ年賀状を主体に、書き損じはがき・商品券・未使用テレカ・外国紙幣等の回収を行ってきました。 毎年自治連合会様の役員会において、ご協力の了解をいただき事業を開始いたします。

地区自治会長名簿により、それぞれの担当ロータリアンが事務局で仕分けしておいた回収袋(隣組班数分)を自治会長様に1月中旬ごろにお届けし、配布のお願いを行います。 3月には、配布した回収袋の回収を行います。

タイミングが合わず、訪問が数度に及ぶことも多々ありました。回収したものをそれぞれに仕分けする作業が大変です。使用済みか未使用かのチェック、葉書を金額別に分類する。紙幣は行ったこともない国のものもあり、見ただけではなかなか分別は不可能です。

銀行で日本円に換金できるものと、できないものもあります。できないものは必要とする人に呼び掛け換金をお願いします。

大量の葉書・切手類は、郵便局に持ち込み検査をしてもらいます。郵便局では書き損じ葉書・未使用切手を、5円引きで引き取ることになっています。この交換の手間と個々においては少額であっても、集まれば高額となることで事業として成立していました。

約一週間後連絡があり、総額が新品の80円切手のシートとなって戻ります。開始当初は、神田の金券ショップを回り、少しでも換金率の高いところで、切手を現金に換えていました。最近は、必要とするロータリアンに販売しています。

その換金総額は、

1995年113万円1996年71万円1997年71万円
1998年47万円1999年89万円2000年46万円
2001年108万円2002年100万円2003年157万円
2004年343万円2005年264万円2006年336万円
2007年301万円2008年266万円2009年221万円
2010年200万円2011年151万円

総額2,884万円となりました。

2001年までは2570地区経由で、日本ユネスコ協会に全額を寄付してまいりました。 2002年より2570地区経由で「NPO法人さいたまユネスコ協会」に協力し、目に見える形の援助に切り替えました。

そして、2007年には当クラブ単独でカトマンズ近郊のパドマ・パラカッシュ・セカンダリースクールの校舎建設に取り掛かり、2010年3月に3年越しで鉄筋コンクリート3階建て13教室の立派な校舎を完成することができました。

2010年度分のネパール支援金の総額2,004,384円を、2011年3月11日(金)14時46分に発生した東日本大震災に対し、所沢市役所を通じ義捐金として被災地に送金いたしました。

ネパール支援(学校建設等)の実績です

2003年
アラニコ高等中学校(パクタプル県)
2004年~06年
里子奨学金支援(300名・3年間継続)
2005年
ランブール小学校(パルパ県)
2006年
マヘンドラ・ラストリァ小学校(カトマンズ県)
2007年
マジュワ小学校(カトマンズ県)
2008年
マナカマナ小学校(シンドバルチョック県)
2009年
ジャナプリエ高等中学校(パルパ県)
2007年~10年
パドマ・パラカッシュセカンダリースクール(カトマンズ県)
2010年
バルビカス小学校(パルパ県)
2011年
バガワッテイ初等中学校(パルパ県)

合計9校の校舎を建設しました。10校目は建設中です。

   

こうした活動の広がりの中にありながら、一方ではクラブ会員の減少と高齢化が進み、書き損じ葉書の回収事業を継続していくことが困難となりました。

自治連合会様には、今まで全面的なご協力とご協賛をいただきながら、2012年度をもって一方的に終了することをお詫び申し上げます。

17年間の永きにわたり、ネパールの子ども達への支援をいただきましたことを、決して忘れることはありません。ここにその活動の歴史を記して、とりあえず終了いたします。